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2021年07月17日

下水管の詰まりトラブル


当社で管理させていただいている、賃貸アパート・マンションの中でよく下水管のつまり問題が発生します。
下水枡蓋の周囲から汚物があふれ悪臭が周囲に立ち込めます。また、時間が経過しますと下水管の中にコバエなどが発生し浴室や洗面所などから大量に室内に飛んできます。
下水管のつまりの原因はいくつかありますが、主な原因は以下の通りです。
 
1.トイレットペーパー以外の紙を使用している。
2.トイレからペーパー以外の物を流してしまった。
3.下水枡の周囲にある木の根が枡の中に伸びてきている。
4.下水管と枡の接続部分がすき間が空いてきて、そこから砂利などが下水管の中に流れてきている。
 
今回原因がなかなかつかめず、最終的に4番の下水管と枡との間に出来たすき間が原因であった事例をご紹介いたします。

築40年の古いマンション
この賃貸マンションは築40年ほど経過した建物でした。当然下水管もその位年数が経過しております。
下水枡の詰まっているところが複数あり、何が原因か判らずにいました。地面が少し陥没している場所もあり、これが原因かと思い枡の位置を少し持ち上げてみました。
今までよりも下水の流れは良くなりましたが、まだ詰まりが起きてしまいます。
何度か高圧洗浄を行い様子をみておりましたら、今度は洗面器一杯くらいの砂利が管の中から出てきました。


管が破損している?
こんなに大量の砂利が出てくるということは、てっきり排水管のどこかが破損しそこから砂利が管の中に落ちてきているものと思いました。
破損していると思われる枡と枡の間の土を掘り起こし、管を調べてみましたらどこも破損している個所は見つかりませんでした。
一体、この大量の砂利はどこから流れてきたのだろうといろいろ調べておりましたら、コンクリート枡と塩ビ管の接続箇所が経年劣化により、すき間が開いており浴室等の大量の水を流した時に、すき間から水が逆流し土の中の小石を管の中に流している可能性が高いと思われました。


水中コンクリート
すきまは5~6箇所ある枡の接続部分にすべて発生しておりました。大きいものは手の指が3~4本入るくらいの穴でした。
この穴を塞ぐにはコンクリート等で塗り固めてしまえばよいのですが、常に水が流れてきますので通常のコンクリートでは塗ることができません。
そこで、水中コンクリートなるものがあることが判り、ネットで取り寄せてみました。
何種類かあるようでしたが、その中の一つを取り寄せ枡の周囲の穴に詰め込みました。






原因は枡と配水管接続部分のすき間
作業は1日で終了し、その後2~3週間様子を見てみましたが、排水桝は順調に流れていることが確認されました。
今回の下水管の詰まり解消はとても苦労しましたが、結論としてはコンクリート枡と塩ビ管の接続部分の穴が原因と結論付けできました。

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